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ここでしか書けない創刊秘話

音楽誌「音に生きる」創刊までの挫折・苦労・感動…悲喜こもごもの本音を編集長が語る!

初営業、好感触

【第12話】
8月に入り、具体的な作業が増えてきた。
印刷所が決まってサイズや紙質の決定。
デザインの方向性、表記のルールなどなどを決めていく。
まだテイストがつかめていないのだが、もう開き直ってやったろうな気分である。
「神はきっと降りてくる。その日まで四の五の言わず動け」
情けないことに神頼みは続いていたが、とにかく発売日は決まっていて、そこに邁進しなくてはならない。

この日は営業補佐である。
営業担当と同行して本の熱を伝える。
企画立案者であり、いろんな意味でプロジェクトを邁進させてきた角田と、ビッグクライアントになって欲しいとの願いを込めて訪問したのは、音楽系の専門学校。
しっかり見えていないものの、自分がこれから作る世界をプレゼンしていると、なんとなく自信が出てくるから不思議である。
つうか、自信を持って説明しないと相手に届かないからそうしているうちに、自己暗示をかけているのかもしれない。
ウーン、自己暗示、ナイス。
ともかく、先方は企画を理解してくれたようす。
「久しぶりにしびれましたよ」と、角田は緊張から解き放たれたようす。
これまで、バイク関連の企業やショップを中心に回ってきた彼にとっても、未知の営業先なのである。
成績も優秀だし、経験も積み重ねていたから、ここまで緊張してプレゼンというのは久しぶりとのことなのだ。
「そうだなあ、お疲れでした。でもこっちは少し見えたよ」
音楽系の専門学校生はもちろん読者ターゲットである。
そこに対して、こちらからの質問責めに実に丁寧に応えていただけた。
やっぱり動かないとダメだねぇ、昨日よりも少なからず前進した自分がいた。
待っていても神は降りてこない。
この日はこのまま、書店や楽器店回りに4時間ほどをつぎ込んだのだった。