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ここでしか書けない創刊秘話

音楽誌「音に生きる」創刊までの挫折・苦労・感動…悲喜こもごもの本音を編集長が語る!

デスク担当参上

【第7話】
7月に入った。
大好きな夏が近づいているのに、いまひとつ気分が盛り上がらないのは忙しすぎてこの本に注力できないこと。
クオリティだけがボクたちの仕事の生命線である。
おもしろいものを精一杯つくり出すことがすなわちクオリティで、既存雑誌も片手間じゃできない。
だから、まだ見えてない本に時間がとれないのだ。
事務仕事も山のようにたまっていく。
「もう、ホントマズイ」を毎日繰り返していた。
せめてもの救いは、明るい材料がいくつか見え始めたこと。
副編集長に就任した印南とは、契約を含めた打ち合わせを繰り返している。
移転先の物件の諸々もほぼ片付いた。
さらにもうひとつ、専任デスク&編集部員の採用が決まったのだ。
先月の忙しさの中に、この面接も大きく関わっていた。
「音楽系新雑誌創刊」「経験不問」との募集に、売り手市場といわれる昨今とは思えぬほどの応募が殺到。
採用枠は一人である。
ものすごい競争率だった今回の応募を勝ち取ったシンデレラガール(ある意味ではもっとも不幸かもしれない)が江戸っ子、忍(♀)である。
なぜ採用に至ったのかは、この後の活躍ぶりで判断していただくことにして、7月6日が初出勤となった。
3ヶ月後に創刊をひかえた大事な時期。バリバリと前進したいところだが、入社翌日の七夕の日から、やはりバイクイベントの仕事でボクはしばし北海道へと出張。
右も左もわからない新人忍に、とりあえずこれをやっておいてとあまり具体的でない指示を残して放置。
やれやれ、時間がもったいないなあ。
初夏の北海道は天気にも恵まれ、この際だからこっちにいる間くらいは本のことを頭から外そう…。
って無理に決まってるよ。
クルマの窓を流れる美しい雄大な景色を眺めながら、自分にいろんなことを問いかける。
どんなテイスト? 10代、20代? ヒップホップ? etc?
ドツボにハマっていく。
イベントの仕事も無事に終わり、運営メンバー4人で札幌にて宴会。
2次会を終えると、さらなるお楽しみがある仲間たちと別れ、手帳を持ってひとりバーに入る。
ああでもない、こうでもない、ああでもない、こうでもない。
ふうっ、せっかくの北海道出張でも答えは何も見つからない。
東京には11日深夜に戻り、翌日は朝6時出発で浜松に出張。
スマン新人忍、せめてオレの顔を忘れないでくれ。なるべく早く帰るから…。

ところがここで大事件が勃発。
この数日前に印刷があがったバイク雑誌で、とんでもないミスが出ていたことが発覚。
出張先の浜松からほど近い某メーカーが激怒している。
この出張でも挨拶回りする予定だったが、出入り禁止になるかもしれないほどの大騒ぎとなっている。
それよりも、今まで自分が貫いてきた「いいモノを創ろう」精神がうそっぱちになる低モラルな事件である。