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ここでしか書けない創刊秘話

音楽誌「音に生きる」創刊までの挫折・苦労・感動…悲喜こもごもの本音を編集長が語る!

社長と編集長の微妙な両立

【第5話】
創刊まであと4ヶ月。
相当ヤバイが、日々の業務は否応なしにボクを責め立てる。
担当している雑誌は毎月締め切り地獄を連れてくる。
会社の数字の方も毎月見なければならないし、中期長期計画に対しての研究や勉強も怠るわけにいかない、税務、帳簿、人事。
中小企業(つうか、零細企業だな)の社長は、総務・事務系の仕事がじつに多い。
事務員さんはいるのだが、いわゆる営業事務。
コピー機の苦情を言ったり、銀行に行ったり、夜中に帳簿をつけたり、給与計算したりetc.はボクの守備範囲なのだ。
専任を付ければ?とみんないいますが、ボクが夜中にちょこっと頑張って片手間でできる仕事に、1人分の給料を払えるわけがない。
世間一般、社長さんはケチが多いと思います。
ボクも例に漏れず、とくにケチりたいのがこの「自分でできちゃう左脳系作業」に対しての人件費である。
それにこうした仕事はどのくらいの時間がかかるか計算が立つから、何曜日の夜中にやると強い意志で決めておけばこなせるものである。
しかも、使う脳がクリエイティブと違う(のだろう)から、疲れる脳の場所も異なると信じている。
だからきっと大丈夫なのだ。
原稿に詰まったとき、そのままパソコンに向かっているより事務仕事の一本でもやっつけて、スッキリとした気分で原稿に再チャレンジした方がいい。
と、これまではなんとかこなしてきた。
だが、あと4ヶ月後に創刊する雑誌とは思えない進行にすでに陥っていると、さすがにイライラしてくる。
しかもタイミングが悪いことに、来年の1月に会社の移転を計画していて、今月中に物件を決定(今いるオフィスの解約宣言が半年前という契約なので)しなければならないのだ、オウ・マイ・ガッ。
数多くの不動産屋さんが持ってくる提案に、週に3回、対応した。
言いたかないけど、とても社会で仕事をするレベルに教育されていない担当もいて、そんなのと3時間もかけて物件めぐりをしていると、さらにイライラが重なり、もう飲んで忘れるしかないのである。
いろんなことが悪循環っぽくなってきている。
マズイ、マズイ、マズイ。
そんなイライラと焦り、不安…。
編集部員にばれないようにしないと、何てったってボクは編集長であり社長なのだ。
誰もやわらげても慰めてもくれない。
あたり前だ、ダブルで「長」なのだから。
どんなに不安でも大丈夫を装い、ばれないように編集部員や社員と接する努力をした。
一人で酒を飲み、音楽に触れて慰めてもらった。
リッキーの声がやさしい。